歯周ポケット4ミリは歯周病?!ポケットを改善する方法について
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歯と歯茎の間の深さのことを、歯周ポケットといいます。この歯周ポケットを測ることをプロービングといい、歯茎の腫れ、出血の有無、歯周病の進行状況、歯が割れていないかなど、様々なことがわかります。
歯周ポケットとは何?
歯の検診の際、「歯肉のポケット検査をしますね、少しチクチクしますね」と言われた事はありませんか?
その時に歯科衛生士が行っている処置をプロービングといいます。
歯と歯茎の間が、何ミリあるかを測っています。これを歯周ポケットといいます。
1ミリ2ミリは正常値
3ミリは注意
4ミリより深い場合は、要注意とし、歯茎の状態を確認していきます。
「歯周ポケット 4ミリ」とはどのような状態?
この歯周ポケットが4ミリということは、これは歯周病の初期症状です。
歯を支えている骨が溶けだしており、歯周ポケットに入った汚れをご自身できれいにすることは難しい状況にあります。
セルフケアが難しくなり、より汚れが溜まりやすくなる=歯周病の、悪循環の始まりです。
でも、早期発見することで歯周病を「食い止める」ことができるラインでもあります。
薬の副作用で歯周ポケット4ミリの場合も
歯肉(歯茎)の腫れは、薬の副作用で起こることもあります。薬物性歯肉肥大、薬物性歯肉増殖といいます。
この薬の副作用は、明らかに「なんだかおかしい」「今まで経験したことないな」と自身で把握できるレベルです。
薬の副作用で、薬剤師さんから必ず説明を受けると思います。その際は、いつもより意識をして、プラーク(汚れ)をきれいに落とし、口腔内を清潔に保つことが、とても大切になります。うがい薬は嫌いでなければ、とても役にたちます。そして、フロス、歯間ブラシ、などを使用し、きれいな口腔内を心がけることで、腫れてしまう歯肉も、重症にならいよう予防することが出来ます。
早期発見とプロフェッショナルケアで健康な歯茎へ!
歯周病による、歯周ポケットが4ミリ以上も、薬の副作用で歯周ポケットが4ミリ以上も、ほとんどが、プラークコントロールで改善します。そして、その部位に、歯石がある場合は、ブラッシングでは取り除くことが出来ないため、歯科医院へ行き、スケーリングとPMTC(歯面研磨)をしてもらう必要があります。
スケーリングは、皆さん経験したことがあるかと思いますが、ほとんどの病院では、緒音波スケーラーという器具を使い、除去していきます。
歯石を取り、PMTC(歯面研磨)をした後は、歯周病ではなく軽い歯肉炎だった場合は、比較的すぐに落ち着きます。
歯周病まで、進行していた場合は、歯肉が落ち着き、歯が長くなったように感じますが、それが正常な歯肉になったという事です。これ以上骨がなくならないように、やはり定期検診とセルフケアが大切です。一本一本を大切に、定期検診・正しいセルフケアをしていきましょう。